感想・書評

フォルトゥナの瞳のあらすじとネタバレ:百田尚樹版『塩狩峠』なのか?

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2019年に映画化される『フォルトゥナの瞳』。

子供の頃に両親と妹を一度に失い、その後も光の当たらない人生を送ってきた主人公の木山慎一郎。

ある日、自分が特殊な能力を持っていることに気づき新たな人生が展開していきます。

 

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フォルトゥナの瞳のあらすじ

百田尚樹さんの小説『フォルトゥナの瞳』が2019年に映画化されます。

この記事を書いているのは2018年。

映画はまだ公開されていませんので、原作小説のあらすじとなります。

映画では設定が変更されています。

どの部分が変更されているのは後ほど。

 

主人公の木山慎一郎は幼い頃に、両親と妹を家事で一度に無くし天涯孤独の身となった。

施設に引き取られ成長した木山はフリーター生活を続けていた。

偶然にも天職といえるような自動車塗装工として働くことになる。

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そんなある日、電車の中で手首が透けている男を見かける。

マジックか錯覚かと思っていがその後全身が透けている男が目の前で事故にあい死ぬ。

そして自分は死期が迫っている人間が透けてい見える能力にあることに気づく。

 

そんな能力の使いみちに悩みながらも真面目に働き続けた。

木山は先輩たちの妬みを買うほどに腕を上げ社長の遠藤にも認められ独立話を持ちかけられるようになる。

 

工場に清涼飲料水の販売員として出入りしていた松浦真理子が

社長に気に入られ事務員の欠員が出たのを機に工場で働くこととなった。

 

以前から真理子に好意を持っていた木山はや

がて周りがうらやむほどの仲になっていくが気持ちを伝えることができなかった。

 

しかしある日、真理子はフェラーリに乗った宇津井に声を掛けられる。

はじめは宇津井の誘いも軽くかわしていた真理子であったがとうとう付き合い始めてやがて会社を退職する。
しかし、その後工場の先輩から真理子はソープで働いていると知らされる。

木山は意を決してその店に出向き真理子を指名するがあまりの変わり果てた姿を見て帰ってしまう。

自分が勇気を持って真理子に告白していたらこんなことにならなかったのではないかと自分を責める木山。

 

木山は自分と同じ能力を持つ黒川に出会う。

黒川から能力を使って人の運命を変えることをやめるように忠告を受ける。

過去に黒川が人の命を救ったがために起きた悲劇、

そして能力を使うたびに自分の体にダメージを受けやがて死に至るということも聞かされる。

 

木山は人の運命について考え続ける。

 

しかしある日携帯電話の店の女性店員桐生葵の指が透けているのを見てしまい思わず運命を変えようと動いてしまう。

 

その出会いが木山をひとときの幸せをもたらすが、

木山はある日大勢の人の指先が透けているのを見てしまう。

 

そして天災か事故が起きるのではないかと推測し迷いながらも運命を変えるべく動き始める。

 

木山は桐生との幸せな日々を続けるか、

多くの人の命を救うか悩み続けるが桐生と初めて結ばれた日に決意をする。

桐生の様子がいつもと違うのを感じながらも真実を告げることなく木山は最後の行動に出る。

フォルトゥナの瞳のネタバレ

1.フォルトゥナとはローマ神話に出てくる運命の女神の名前で人の運命を知る能力があります

2.『フォルトゥナの瞳』には人の死期を知ることができる目を持つ能力を持った4人の人物が出てきます。

3.その能力を使って誰かの死期を変えるたびに能力者自身の体が大きなダメージを受けやがては死に至ります。

4.僧侶、黒川、木山は悩み苦しみながらも最終的には能力を使ってしまい死に至ります。

5.木山の死は世間的には愚かな犯罪的行為として扱われますが最愛の人である桐生は真実を知っています。

『フォルトゥナの瞳』と『塩狩峠』

『フォルトゥナの瞳』の書評・感想ブログを見ていると

三浦綾子さんの名作『塩狩峠』と比較している人を見かけました。

 

確かに「自己犠牲」「電車事故」「幸せの絶頂期の死」など似た要素はあります。

大きく違うのは『塩狩峠』は実話を元に書かれた宗教文学と言ってもいいてんではないかと思います。
『フォルトゥナの瞳』には宗教はまったく出てきません。
しかし、両方の作品とも宗教的なテーマである「自己犠牲」や「小我と大我」などが描かれています。

塩狩峠の簡単なあらすじ

主人公永野信夫が10年振りに再開した友人修の勧めで北海道の札幌に引っ越し炭鉱鉄道株式会社に就職。

鉄道会社に勤めながら、父母らの影響で嫌いであったキリスト教キリスト教信者になる。

信夫がキリスト教信者になる大きな影響を与えた吉川ふじ子との結納の当日、

名寄駅から鉄道で札幌へ向かう途中で塩狩峠の頂上にさしかかるその時に信夫の乗る最後尾の車両の連結部が外れるという事故が起きる。

信夫は自らの身を線路に投げ出すことによって列車を止めた。

 

一言にキリスト教といってもいろいろあります。

カソリック、プロテスタント、正教など。

『塩狩峠』は日本基督教団出版局の月刊雑誌である『信徒の友』に連載されていたので主人公はプロテスタントだたのでしょう。
もしかしたら『塩狩峠』の中に書いてあったかもしれませんが読んだのがずいぶん昔のなので覚えていません。

『フォルトゥナの瞳』小説と映画の違い

『フォルトゥナの瞳』が映画化されるにあたり設定の変更が行われるようです。

現在私が知り得ているのは下記の二点。

1.木山の家族が死ぬのは火事ではなく飛行機事故である

2.ラストで死期を見抜かれるのが木山ではなく桐生あ葵である

 

これは世間受けのために、大義のために死ぬよりも

愛する女性のために命を掛けるラブストーリーにしたほうがいいという判断があったのかもしれません。
もし、そうなら残念な気もします。

映画『フォルトゥナの瞳』のキャスト

2019年公開予定の映画『フォルトゥナの瞳』
現時点ではキャストは二人しか発表されていません。

■原作:百田尚樹「フォルトゥナの瞳」(新潮文庫)
■脚本:坂口理子
■出演:

 

木山慎一郎役:神木隆之介

 

 

桐生葵役:有村架純 近頃の有村架純さんは大人の女性の雰囲気がでてきて色っぽくなってきましたね。

黄色?? @moremagjp kasumi arimura 有村架純さん(@kasumi_arimura.official)がシェアした投稿 -

 

■監督:三木孝浩 三木孝浩監督はあの幸福の科学の霊言シリーズに登場していて書籍化されています。

三木孝浩監督が信者というわけではないと思います。

この書籍の中で監督が詩人でもあり童話作家でもあるあの有名人の生まれ変わりであると語られています。

青春への扉を開けよ 三木孝浩監督の青春魔術に迫る (OR books) [ 大川隆法 ]

孤独な天才俳優か!?神木隆之介の守護霊インタビュー [ 大川隆法 ]  

 

■配給:東宝

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