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『クスノキの女神』東野圭吾と『アンメット』の感想

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『クスノキの女神』東野圭吾と『アンメット』の感想

性懲りもなくAmazonのレビューの「涙腺崩壊」につられてお盆休みに読もうと思って購入。

チョロっと様子見で読んでみたら読みやすくてついつい読み進めてしまっった。
これがいわゆるリーダビリティがある作品ってころなのか?

結局週末を使って読み切ってしまったのでお盆休みは他の本を読むことにした。

今のところは辻村深月の『凍りのくじら』。
メールで特装版が出たと知り、確か文庫本を持っていたハズと思って探すと途中まで付箋が貼ってある状態で発見。

後半は付箋を貼るべき部分がなかったのか、読むのを断念したのかまったく記憶にない。

 

閑話休題。

 

『クスノキの女神』を読み進めると脳腫瘍の手術の後遺症で新しい記憶が一日しかもたない中学生の男の子が出てきた。
どっかで聞いたことのあるはなしと思ったら2024年の春にドラマ化された

原作:子鹿ゆずる、漫画:大槻閑人の『アンメット-ある脳外科医の日記-』に出てくる川内ミヤビと同じ症状。
ドラマでは杉咲花の抑えた演技で見応えがあった。

 

ミヤビも『クスノキの女神』の少年元哉も毎日、

その日にあったことを日記に書いておき毎日読み返していた。

 

中学生でこの症状になったら手に職があるわけでもないし、

社会人としての知識もないし一生誰かの世話になって生きるしかないだろうし辛いなぁと思う。

もちろん恋愛もできない。

同じ人に一目惚れを繰り返せるなら本人は新鮮かもしれないけど惚れられる相手はたぶんそういう状況に耐えられないだろう。

と珍しく自分だったらどんな気持ちだろうなどと考えながら読んでいたら・・・。

『クスノキの女神』東野圭吾ネタベレかも?

記憶性がある少年の秘密が途中で明かされて『アンメット-ある脳外科医の日記-』の川内ミヤビとはパターンが違うなと。

感想としては涙腺崩壊どころかウルッともしませんでしたが読後感は悪くなく『クスノキの番人』よりは面白かったかも。

2ヶ所ほどここは読者に響けばいいなぁと思ったところがあったけど付箋を1ヶ所しか貼ってなくて・・・。

 

覚えておきなさい。卑屈は甘えです。どうせ自分なんか、と思っているでしょう?そう思っていたほうが気楽ですからね。でもそんな逃げが許されるほど世の中は甘くありません。p.223

 

元クスノキの番人であり主人公玲斗の叔母が玲斗に言ったセリフです。
「どうせ自分なんか」と思っている人ってほんとに多い。

そう言い続けていおれば努力しなくてすみますから。
まぁ、さんざん努力してもダメだったからそう思うようになった人もいるでしょうがだからといって次もダメとは限らないですし。

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