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ジャンヌの裁き 6話の感想 ラストで迷った人は要注意!正義がわかっていないかも?

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ジャンヌの裁き 6話の感想

このドラマ「正義は今です」というセリフからも「正義とは何か」を問いかけている内容です。

5話まではほぼ検察が不起訴にした案件を再調査し「起訴相当」とするパターンでした。

しかし、この6話では今まで「正義」を実行してきたと自信を持って勢いづいていた検察審査会の下した結果に迷い出します。

 

以下ネタバレがあります。

国会議員の秘書が起こした自動車による死亡事故。
それは実は国会議員貴美子(高橋由美子)が起こした事故。

心臓移植が必要な子供を抱えたシングルファザーの秘書に手術費用を出すと持ちかけ身代わりをさせた。
しかし、検察審査会が真実を明らかにしたことで子どもの手術費用がでなくなり

「私の息子の命は誰が救ってくれるのですか」という秘書の言葉で検察審査会のメンバーの心が揺らぐ。

それに対して近藤弁護士(桜井ユキ)が自分たちの判断は正しかったと話す。

それに対して「正義には多様性がある。あなたの正義を押し付けないで欲しい」などといいのこしてみんな帰っていく。
会長である越前(玉木宏)も言葉がでないまま・・・。

 

私はドラマを見ながらラストで「正義は難しいなぁ」と思いつつも

このラストの検察審査会のメンバーの反応は典型的な日本人の体質をあわらしているなぁと思いました。

それは「かわいそう」という感情に簡単に流されて論理的な判断ができなくなるということです。

例えば

「ウクライナの人たちがかわいそう」
「沖縄のジュゴンがかわいそう」

こういう人が多くないですか?

 

『ジャンヌの裁き』6話でもラストで「かわいそう」と思った人が多かったのではないでしょうか。

でも、法治国家である日本の検察審査会が「かわいそう」という理由で判断にさじ加減をするとしたらどうでしょうか?
真実を明らかにすれば誰かが傷つくことになるとしても

毅然として法の裁きを受けさせるのが正義であることには間違いないと思います。
それを「あなたの正義を押し付けてほしくない」とか正義の多様性とかというのはどうでしょう。
あの場では突然のショッキングな事実に直面して同様するのは仕方ないのですが。

 

感情に流されてはいけないといいつつも、

もしあのまま真実が明らかにならずに手術が行われて

その後に事実が子供に知られるようなことがあったら子供はどんな気持ちになるでしょうか。

自分の命を助けるために父親が犯罪者の身代わりに人を轢き殺したことになったと知ったら。

 

閑話休題

 

とはいいつつも正義を守るべきである検察の桧山(田中直樹)が

自分の裁量で起訴不起訴を決めている時点でまぁ論外。

 

現実はドラマのような悪い検察でないことを信じたいですが、

田中角栄のロッキード事件等怪しげなことも起きていますけど。

 

ただ個人的にはもし桧山(田中直樹)が言っていたことが事実だったら自分ならどうするか・・・。

もし、「この人は日本の未来を大きく変えるような重要な人だ」

と確信するような人物が現れてその人のために法を犯さないといけない立場になったとしたらどうするか?

ドラマによくある大義のための小さな犠牲はやもえないというパターンなのですが。

 

話は変わりますが今この文章を書くためにために『ジャンヌの裁き』の公式サイトをみてびっくり。
憎たらしい桧山役がココリコの田中直樹ということにまったく気づいていませんでした。いやぁ時間の流れを感じました。

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