最高の教師 6話の感想 夏休みが終わる頃に放送された理由は?
最高の教師 6話の感想
私は九条(松岡茉優)を殺したのは鵜久森(芦田愛菜)だと思っていました。
九条(松岡茉優)の最初の理解者である鵜久森(芦田愛菜)に裏切られるという衝撃のラストかと・・・。
ところがどっこい、私の素人考えは見事に裏切られてしまいました。
まさか鵜久森(芦田愛菜)が殺されるとは予想外。
6話の感想や考察をされている人のブログを拝見すると、
これはタイムリープ物によくある運命は変えられないということではないかとのご意見でした。
その可能性はありますが私はただそれだけではない意図がありように思います。
鵜久森(芦田愛菜)は九条(松岡茉優)に宛てたビデオレターの中で自分の死を予感しつつも「死にたくない」と訴えていました。
「生きていれば必ずどこかに理解しえくれる人がいる」ことを伝えて欲しいと語っていました。
これを観ているときに私は夏休み明けを迎える子どもたちへの制作者のメッセージではないかと思いました。
長期の休み明けに自殺する子供が多いことはよく知られています。
その子どもたちに対してどうか死なないで欲しいという強いメッセージだったように思います。
自分らしく行き直した鵜久森(芦田愛菜)がなぜ死ななければいけなかったのか?
【注意】私は自殺未遂の手前まで何度も生きましたが今は自殺に対しては厳しい意見を持っています。
不快な思いをされる方は以下は読まないようにしてください。
2周めの人生を自分らしく生きることを決意して実行に移してきた鵜久森(芦田愛菜)。
自分が2周目の人生を与えられた目的がわからないと話していましたが、
東風谷(當真あみ)に告白されたことに対して「ありがとう」と伝えることが目的だったと悟りました。
そしてその目的を果たし、前回の人生で自ら命を断った日に上記のビデオメッセージを撮りました。
翌日、誰かに呼び出された場所に向かいその相手から何かを奪おうとしてもみ合いになり転落死。
前回の人生で自殺した鵜久森(芦田愛菜)が生き方を変え友達もできてもっと生きたいと思ったにも関わらず死を迎えた。
残念ではありましたがこれはある意味で正しいのではないかと思いました。
世の中には自殺した人が生き返るチャンスをもらう作品がたくさんあります。
でも現実はそんなに甘くはないはずです。
自らの命を断つというのは他の人の命を奪うのと同じ罪だと思います。
そういう意味で「生きたい」と思えるようになった鵜久森(芦田愛菜)が死ぬのは神様の意図を感じます。
どんな人生でも変えられると気付いたなら次の人生は最後まで全うしなさいということだと思います。
この2周目の人生がなければ鵜久森(芦田愛菜)は、
不成仏霊のまま地上をさまよっていたかあるいは地獄に堕ちたかどちらかだと思います。
(他の記事にも書いていますが自殺すれば苦しみから逃れられるというは大間違いです。)
それを2周目の人生を経験したことで生きることの意味に気づいたばかりでなく、
最後には友達のために戦うという心境にまでなっていました。
自分のことだけ考えていた1週目とは大違いです。