感想・書評

『日本史の内幕』磯田道史著の感想 著者の古文書愛が凄い

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日本史の内幕
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磯田道史さんの古文書愛が凄い

買ったことをすっかり忘れていた『日本史の内幕』。
歯医者で待つ間に読もうと持ち出した。
1テーマが短いので細切れ時間に読むにはちょうどいい。

磯田道史さんはNHKの歴史番組で見かけるたびに
「古文書愛が凄く子供心を持ち続けて大人になった人だなぁ」
と思っていました。

まえがきを読んでみるとびっくり!
なんと15歳から古文書の解読をはじめたとのこと。

 

教科書のなかには、知りたい歴史はなかった。
歴史教科書は、政府や学者さんの願望にすぎない。

 

こんなことを15歳で考えているなんて驚きです。

 

磯田道史さんは地元の古本屋に古文書解読用の事典と買いに行きます。
そんな事典があるということをこの文章で知りました。

 

私もいつのころからか歴史に興味を持ち始めていましたが、
古文書を読もうなんて気はまったく起きませんでした。

 

大人になった磯田道史さんの古文書愛は衰えることをしりません。
『第1章 古文書発掘、遺跡も発掘』の1節目「油酒樽に詰まった埋蔵金」。
にはこうあります。

 

初入店した店では何時間かかっても在庫をすべて見る。
とくに写本類は人が手で写した世界に一冊しかない本。絶対、全部見る。

 

私は昔、ブックオフを巡る旅行を何度かしたことがありますが、
その頃は全ての棚を全部見ていましたが今はもうそんな気力も関心もありません。

磯田道史さんのように好きになれるものが見つけられた人が羨ましい。

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